陸奥国分寺「天平廻廊」

 

青空に映える、あでやかな朱色。

美しいですねぇ!

まるで奈良の都のような風景ですが、ここは、仙台の薬師堂です!

 

7月末、薬師堂の前に、陸奥国分寺・尼寺跡のガイダンス施設がオープンしました。この朱色の建物は、ここに設けられた休息スペース「天平廻廊(てんぴょうかいろう)」です。

廻廊、つまり廊下ですね。なるほど、遠くから見ると、廊下っぽいです。

奈良時代の寺院の廻廊が、宮大工さんの手による伝統工法で再現されているそうです。

 

緑の格子からのぞくと薬師堂の仁王門が見えるのですが、この写真だとわかりづらいですね💦

 

こちらは、ガイダンス施設の入り口。

施設内では、国分寺の歴史や出土品が紹介されています。

 

天平廻廊の柱石が秋保石で作られているそうで、いま施設を訪れると、開館記念の「秋保石コースター」がもらえます(無くなり次第終了とのことなので、お早めに)。

 

ちなみに陸奥国分寺の柱石は、今の与兵衛沼近くなどで産出されたそうです。そのようなことも、施設の展示で紹介されていました。

柱石の跡は、薬師堂の境内にたくさん残っています。

1,000年以上も前に、この石が枡江あたりから運ばれてきて、その上に、あの朱色の柱が建っていたことを想像すると、興味深いです。

 

薬師堂を再興してくださったのは政宗公。なのでこの周辺は古地図歩きの楽しいスポットでもあります!

その話は別記事で。

 

秋の散策にもぴったりな薬師堂。

毎月8日の「お薬師市」に合わせて訪れるのも楽しいです。