先週、「仙台城造酒屋敷跡」の遺跡見学会に参加してきました。
政宗公が作った造酒屋敷!殿が飲まれた当時の酒はどんな味〜♫とそればかり気になります!が、そもそも仙台城の造酒屋敷跡とは?ということで、仙台市のホームページを覗いてみると、
『慶長13年(1608)初代藩主伊達政宗は、柳生宗矩(やぎゅうむねのり)の紹介で、当時酒造りの本場であった大和国(現在の奈良県)より、又右衛門という酒造り職人を仙台に招きました。
又右衛門は、仙台城内の一角に屋敷地を与えられ、「御酒屋(おさかや)」として藩主用や城内などで消費する酒の製造を担いました。
さらに、出身地にちなみ「榧森(かやのもり)」という苗字を名乗ることを許され、以後、明治9年(1876)に廃業するまで酒造業に携わりました』(抜粋ここまで)
とのこと。
わざわざ酒職人を招いて城の中で酒造りを始めるなんて、政宗公、どれだけグルメなんでしょうか!
その造酒屋敷、現在の仙台市博物館の裏手、巽門から登って最初の平場にあったことがわかっており、その発掘現場が公開されたそうです。
見学会の際の写真を、いくつかご紹介します。
こちらは、造酒屋敷の上にある清水門跡脇の石垣。部分的に積み方が違います。
発掘現場の写真。黄色い線より上は第二次大戦後の層。ビニール片が出て来ることから推定されるそうです。
排水のための石組溝?立派な石組が残っています。
江戸時代、造酒屋敷裏の斜面は、岩盤が露出していたそう。しかも長沼まで岩盤が続いています。
露わになった岩盤。
造酒屋敷南端の礎石跡。
榧森と書かれた木簡。
榧森家の家紋とみられる軒桟瓦。
生活感のある出土品の数々。
仙台市博物館にお出かけの際はぜひ裏手にも回って、造酒屋敷跡を眺めながら、当時の酒の味を思い描いてみてください!